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”私も”「オデッセイ」について

投稿日:2016年02月12日

こんにちは、サカです。

先日我が家の食卓にイカナゴのくぎ煮が登場しました。
まだまだ寒いですが、もうすぐ春かなという季節を感じます。
関東に暮らしていたころには味わえなかったものです。
(今年は梅が見れないのかと思うと残念ですが)

さて今回は先に書かれてしまいましたが、私も「オデッセイ」ついて書いていきます。

私も映画「オデッセイ」を見たいのですが、なかなか時間が取れそうにありません。
このままだとおそらくオンラインレンタルかテレビかで見ることになるでしょう。

監督はリドリー・スコットですしね。(弟さんのトニー・スコット監督も好きでしたが
残念ながら2012年に亡くなってしまいました)
この監督の本格的なSF小説原作の映画化としてはブレードランナー以来ではないでしょうか。
元々映像化不可能等と言われていたブレードランナーに比べるとSFなのにとても現実味を
帯びてきているように感じます。
(ちなみにあの有名なAppleのMacintoshのCM「1984」の監督もリドリー・スコットです)

といっても私はまだ映画はもちろんのこと原作も読んでいません。
原作はアンディ・ウィアーの「火星の人」(現題:The Martian)です。
もともとプログラマーで自分のウェブサイトで連載していたそうです。
読者からまとめて読みたいとの要望がありkindle版として販売したそうです。
それがヒットし映画化までされることになったとの事です。
2015年に日本のSF作品に贈られる賞の星雲賞海外長編部門も受賞しています。

原作の題名や映画を紹介した記事から想像するに近未来の火星でのサバイバルや生活、
冒険等についてのお話しであって、映画の「オデッセイ」というタイトルはその意味の中
でも旅というより冒険の意味においてつけられたのだと思います。
長い旅という意味では一昨年見たクリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」の
方が意味が近い気がします。

私だと原作のタイトルからはレイ・ブラッドベリの「火星年代記」を思い出します。
中のエピソードで火星人は見つからないが、移住した地球人が火星で水面に映った自分たちの
姿を指して「火星人だ」というシーンがありましたが、火星有人探査計画や移住計画も現実的に
計画されている現在、もう遠くない未来にそのような事が現実になるのだなと感慨深い想い
もします。

ところでこの「オデッセイ」という言葉。いろいろなものに使われています。
自動車の名前や漫画の「電波XXXXX」、あのアポロ13号の司令船の名前も「オデッセイ」
(宇宙での事故からの生還の意味ではこの意味との関係も深いのかも)でした。

元々は古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」からきている言葉です。
「イーリアス」の続編作品で、英雄オデュッセウスがトロイア戦争の勝利の後に凱旋する
途中に起きた、10年間にもおよぶ漂泊が語られ、オデュッセウスの息子テーレマコスが父を
探す探索の旅も展開されることから、「長い冒険の旅」の意味として使われる言葉です。

私が「オデッセイ」から思い起こされるのは大きくは以下の2つです。
まずはSF映画、SF小説の有名な作品「2001年宇宙の旅」(原題:2001: A Space Odyssey)
(1968年)です。リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れる
ところが有名ですね。(未だにいろんなところでパロディーとして使われていますよね)

こちらは主な舞台が木星ですのでオデッセイの火星より長い旅になります。
といってもこちらは実際の宇宙の旅よりも人類の進化等の長い旅になぞらえてつけられた
タイトルでしょう。
初公開から10年後の再上映を見に行った記憶があります。(たしか北野劇場?)
クラークの著書「失われた宇宙の旅2001」だったか何かに監督のキューブリックは映画製作の
現場に訪れたクラークにセットを「中華レストランみたい」と言われたのを聞き、全て作り直させ
てしまったとかいうエピソードも思い出します。
※これらの情報を調べていて映画「2001年宇宙の旅」の製作に科学者として協力した
「人工知能の父」マービン・ミンスキー教授が先月末亡くなれていた事を知りました。非常に残念です。

次に「オデッセイ」と言えば、ARP社のアナログシンセサイザー「オデッセイ」です。
私は未だに楽器のキーボードは弾けませんがシンセサイザーが好きで昔いろいろその関係の
本を読みました。このARP社の代表的な機種が「オデッセイ」で1972年に作られましたが
最近日本のKORG社から復刻版が作成され発売されました。(ミニ鍵盤でサイズは小さいみたいですが)
ソフトシンセ音源やiPad用ソフトもあるようです。
ARP社はアナログシンセの父として有名なロバート・モーグ博士のモーグ社の当時ライバル会社で
海外ではウルトラボックスやタンジェン・ドリーム、ハービー・ハンコック、国内ではYMO等が
よく使っていました。YMOでは当時細野晴臣さんが使っていたそうです。

こちらは時代的に単純に前者の「2001年宇宙の旅」からヒントを得てつけた名前かもしれませんし
それまで比較的大型のモジュラー式と呼ばれるシンセを作っていたARP社にとってライブ演奏等
を想定した最初の小型シンセだったのでいっしょに「旅」が可能というところからきている
のかもしれません。

当時はトランジスターの時代でICやLSI等の集積回路技術はまだ発達していなかったので
VCOという音源部品の数だけしか同時に音が出せず、和音は鳴らせないモノフォニックシンセサイザー
と呼ばれるものでした。しかしこれは2つのVCOがあり、鍵盤を2つ同時に押すと別々の音程で
鳴るというデュオフォニック方式という珍しい機能もあったそうです。
その後和音の出る(ポリフォニック)シンセも出来ますが、最初は鍵盤の数だけ同じ回路を
つけるという強引と思えるものでした。なので高価だったので最初はモノフォニックが当たり前
でした。

未だにシンセには憧れがあります。一時KORG製のものを持っていた時期もありましたが、引っ越しの
時に処分してしまいました。

そんなこんなで本題の映画とは話がかなり逸れましたが、「オデッセイ」にまつわる話でした。

ではまた。

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