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駅のベンチとユニバーサルデザイン

投稿日:2016年03月16日

こんにちは、サカです。

最近ようやく暖かい日も増えてきましたね。寒くない反面花粉症の方々は憂鬱みたいですが。

さて皆さん、最近JRの駅のホームのベンチの向きが変わったのをご存知ですか?
関西・京阪地区限定かもしれませんが。

線路に対して垂直もしくは反対向きになっているのです。
調べてみると、どうやら酔っ払い対策のようです。酔っ払いがベンチに座り込んだ時、
ふらふらと千鳥足で歩いて行くより突然起き出し線路へ走り出し転落する事が多いのだそうです。
その防止のためベンチの向きを変えたようです。ホームに余裕があるところは垂直に、
ないところは反対向きにしているようです。

皆さんはどう思いますか?
私はあまりに安易に思いますし、一部の酔っ払いのために、何故そこまでする必要が
あるのか不思議に思います。
圧倒的に日中等時間や一般客の方が多く、関係ない時間や客にとっては、垂直の場合は
ともかく反対向きはとても不便です。
いちいち目的の電車が来たかどうか後ろを振り向いて見るのは変ですし、首も痛いです。

そんな時間と金があったら何故素直に転落防止柵、いわゆるホームドアの設置を
しないのでしょうか?その方が酔っ払いだけでなく多くの人に役立ちます。
それに先日の地下鉄女子高生進入事件や認知症老人の事故もある程度は防げ
たかもしれません。

たしかにホームドア設置普及には色々と障害が多いのは知っています。
鉄ちゃんが車両の写真が取りにくくなるからという意見は却下です!!

特に他社の乗り入れが多い関東だと車両のドア位置の違いが問題なのでしょう。
でもそれらを吸収する機構を考案する事ってそんなに難しいのでしょうか?
少なくとも以前取り上げた車の自動運転技術と比べたらそんなに難しいとは思えません。
これこそ政府も開発や導入促進を後押ししたって良いのではと私は思います。
現にドアより長い範囲でロープのような物を上げ下げしている駅もあります。
あれだとドアの位置の違いをカバー出来ています。

以前の会社にいた時、学会か何かで専門家の方がエレベーターは足の不自由な方だけ
ではなく老人や妊娠中の方等多くの方に役立ちます。なので特定用途限定のツール
よりユニバーサルデザインと言えるとおっしゃっていたのを思い出しました。
ベンチの方向替えがホームドア設置までの一時しのぎなら良いのですが。

皆さんはどう思いますか?
ではまた。

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