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映画の話 『オン・ザ・ミルキーロード~』

投稿日:2018年04月18日

岡本です。

『オン・ザ・ミルキーロード』という映画が昨日よりレンタル開始されたので、観ました。

監督は『アンダーグラウンド』で有名なエミール・クストリッツァ監督です。
アンダーグラウンドは第二次世界対戦からユーゴスラビア紛争までの、
戦時中を舞台背景にした映画でしたが、今作も戦時中の話となっております。
作中では舞台背景の説明はなく、どこかの国の実話を元にした寓話となってますが、
恐らく同じユーゴスラビア紛争が舞台だと思います。

日本語吹替えも無く、少々マニアックな映画だと思います。
内容も予告編等、部分的に見れば牧歌的なビジュアルの印象も与えますが、
同程度のボリュームで残虐なビジュアルも内包されています。

この監督は画面の一つ一つに強いこだわりがあり、映画ファンからの評価も高く、
鑑賞者にさりげなく、伝えたい情報を伝える、このセンスが非常に秀逸だと感じました。
一瞬のカットにて印象的な画を映したり(それが伏線であり)、何気ないシーンの画面隅の小物にフォーカスを会わせたり、、、
それほどセリフ量は多くないですが、しっかりストーリーが伝わるのが素晴らしいです。

映画やゲーム、漫画のシナリオ作りの鉄則に、「本当に伝えたいテーマはセリフにしない」というものがございます。
このあたりはデザインにも通じる部分があると思います。

DTPデザインで言えば、キャッチコピーはシンプルに、尚且つ説明的でないこと。
WEBデザインで言えば、操作性が直感的であることだと思っております。
芸術とは高尚で現実離れしているものではなく、
根底のテーマは常に生活感に紐付いているものだと思います。

ここしばらくは映画鑑賞する余裕がありそうです。
来週は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』がレンタル開始されるので楽しみです。

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