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1000年以上受け継がれた物語

投稿日:2019年10月17日

こんばんは、ナカです。

今週から本格的に寒くなってきました。
10月頭まで半そでを着ていたのがウソのようですが、体調等崩されませんよう、皆さまもお気をつけください。

先日、源氏物語の「若紫」の定家本が発見されました。
今回はその件について書いていきます。

「若紫」について

「若紫」は、源氏物語の主人公である光源氏が、ヒロインにあたる紫の上と出会うシーンが書かれており、物語において重要な話となっています。
教科書にも掲載されているため、懐かしく感じる方も多いかと思います。
話の内容は現代に残っている内容と差異がないということですが、もしかすると文章表現等が違えば教科書の文も変わることもあるかもしれないとニュースで話題になっていました。

写本について

現代伝わっている源氏物語は、紫式部本人が書いた原本がないため写本をもとにして構成されています。
昔は印刷技術もなかったため、人が本を書き写していくといった写本の形で複製されてきました。
写本の中でも最古とされている定家本が見つかったことで、日本が誇る文学の研究がすすむのは大変喜ばしいことと思います。

源氏物語を紫式部が作ったのは1000年代初めと言われていますが、印刷の技術のない時代に写本という大変な方法でコピーしてまで広まっていったことに改めて驚きを感じました。

写本として継がれていくことにより写し手の独自要素が組み込まれ、それによって違う印象を与えるような表現があると聞いたことがありますが、現代で考えると著作権問題で法的に訴えられるようなことになりかねません。
著作権という概念がなかったことや技術力が乏しい時代だからこそありえたことだと思いますが、だからこそ現代まで語り継がれてきました。

定家本は1200年代初めの写本ということですが、その時代にすでにばらつきのあった写本を集めてまとめて作られたといわれています。
紫式部の原本がもし今後出てくるようなことがあったときに、実は現代に伝わっている話や人物像が違うということもありえるかもしれませんが、そう考えると写本それぞれの解釈も魅力的に感じそうです。

現在で源氏物語が作られてから1000年以上たっていると言われていますが、これから先どのくらいまで伝えられるのでしょうか。
そんな作品を残せたら、もの作りに携わる人間ならば、それ以上に嬉しいことはないと思います。

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