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どのExcelバージョンでも動くファイル作成
投稿日:2026年01月26日 ビジネス
岡崎です。
各所に配布しているExcelファイルの資料を改修する機会がありました。
その際、利用者によってExcelのバージョンが異なる可能性があるため、数式や機能を見直しながら作成条件を整理しました。
今回はその内容をもとに、『どのExcelバージョンでも動くファイル作成』という観点でまとめてみます。
最新バージョンでないと動かない代表的な機能
Power Query
Power Queryはデータの加工や結合を効率化できる便利な機能です。
対応バージョンとしては、Excel 2016以降では標準搭載されていますが、Excel 2010・2013ではアドインが必要で、Excel 2007以前では使用できません。
XLOOKUP・FILTER・UNIQUE
XLOOKUPはVLOOKUPの後継として追加された関数で、検索方向の制限がなく非常に便利です。
FILTER・UNIQUEは、条件に合致するデータの抽出や重複を除いた一覧化を、数式だけで自動的に行える関数です。
対応バージョンはExcel 365およびExcel 2021以降で、Excel 2019以前では使用できません。
旧バージョンでは数式自体が認識されず、エラーになるため注意が必要です。
テーブル機能
テーブル機能自体はExcel 2007以降で使用できます。
古いExcel環境では意図しない動作になることがあるため、配布用ファイルでは通常のセル参照を使う方が安定します。
シート参照が問題になるケースと回避方法
別シート参照(Sheet1!A1 など)は旧バージョンのExcelでも動作しますが、互換性チェックの警告対象になります。
これは動作不可という意味ではなく、シート名変更時に参照が壊れやすい点を示す注意喚起です。
こうしたトラブルを避ける方法として有効なのが、「名前の定義(名前の範囲)」を使った参照です。
数式ではシート名を直接指定せず、=SUM((名前)) のように参照することで、シート構成変更にも強い設計になります。
旧バージョンでも動くかの確認方法
xls形式で保存する
ファイルをxls形式で保存することで、使用している機能や数式が旧形式に対応しているかを確認できます。
互換性チェックを実行する
Excelの「互換性チェック」機能を使うことで、古いバージョンで問題になる機能を一覧で確認できます。
今回設定した条件で配布資料を作成いただいた結果、全体として堅牢性が高く、シンプルで軽い構成のExcelファイルに仕上がっていると感じました。
ファイル容量の軽量化も課題の一つだったため、その点でも良い結果を得られました。
