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ヘルプマークと赤十字マーク

投稿日:2022年10月20日 デザイン トピックス ビジネス

こんにちは。牧田です。

今日は最近、多くの波紋を呼んだ椎名林檎さんのアルバムの付属グッズについてお話します。

そのグッズは、新しくリリースされるアルバムの限定版に付属されるカードケースとマスクケースです。
カードケースのデザインは赤地に白色で十字架が描かれているデザインで、マスクケースは白地に赤色で十字架が描かれている物になります。
この二つのがヘルプマークと赤十字のマークに非常に似ていると問題になりました。

ヘルプマークは外見からは、わからない障害や病気を持つ人または妊娠初期の妊婦の方などが周囲からの援助を受けやすくするためのマークで東京都福祉保健局が製作し、著作権を持っています。

また、赤十字マークは戦争や紛争などで傷ついた人々の救護活動や治療施設などが攻撃されないように掲げる国際条約でも規定されているマークになります。
特に赤十字マークには厳格な規定があり、ちょっとした色味の違いや十字架の傾きなどが違っていてもデザインが類似している時点で使用が制限されます。その為今回のデザインが問題視されました。

この様に日常でよく見るデザインには利用目的の為、細かい規定が敷かれている場合があります。
最近のWEBページには当たり前のようにインスタグラムやTwitterへのリンクがありますが、これらで使用されているSNSのマークにも利用時の規定があります。
例えば使用してよいアイコンの色や絶対に取らないといけない余白スペースのサイズ、文字と組み合わせた際の文字の色まで細かく決められています。

デザインの中には、オマージュやパロディだとしても使用が規制されている物があるという事は今後よく覚えておきたいですね。

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